この度、2026年3月14日(土)に、東京慈恵会医科大学で、第52回日本生体電気・物理刺激研究会を開催させていただきます。歴史と伝統のある本研究会を主催させていただけることは、東京慈恵会医科大学整形外科学講座にとって大変名誉であり、光栄に存じております。このような素晴らしい機会をいただきました日本生体電気・物理刺激研究会の関係の方々に、心より御礼申し上げます。
今回の研究会テーマを「生体電気物理刺激研究の前進」とさせていただきました。本研究会の前身である「骨と電気刺激を語る会」は、保田岩夫先生と深田栄一先生を中心に1976年に発足し、それからちょうど半世紀になります。日本整形外科学会ヒストリアン委員会では、保田岩夫先生が発見された骨の圧電気現象に関連する研究機器が、歴史的に価値の高い医療技術や機器として、後世に伝えるべく保存されています。生体電気物理刺激研究はその時代から常に前進しています。前進とは、物事が良い方向へ進むことを意味しますが、前進は研究者の日々の努力の賜物であり、研究者への敬意の気持ちを込め、本研究会ポスターには研究者の姿を写しました。生体電気物理刺激研究の前進を、皆様と共に感じられるような研究会にしたいと考えております。
本研究会会場である東京慈恵会医科大学周辺には多くの社寺がございます。開催日は春めきを感じる季節であり、会場から徒歩数分の愛宕神社では「出世の石段」で知られる梅の花の見ごろです。冬の寒さが残る時期に咲く梅の花は、研究者の高潔や忍耐に重なり、その美しさを肌で感じていただけると思います。
多くの先生方にご参加いただき、皆様の基礎・臨床研究のご発展に本研究会が貢献できることを心から願っております。東京慈恵会医科大学整形外科学講座教室員一同、皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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